2013年8月30日金曜日

Interview:Jackson Scott


先月、デビューアルバム『Melbourne』をリリースし、Pitchforkなどメディアから高評価を得ている20歳のシンガー・ソングライダーJackson Scott。
先日私のブログでも紹介記事を書きましたが、彼にインタビューすることができました。

彼のこのアルバムは最近のUSインディーの系譜をたどりながらも、90sのグランジ的要素も混在しており、ひねくれたポップと言う表現がぴったりなんじゃないかと思う。その奇妙さが妙にクセになるのだ。
ノスタルジックを感じ、青春を回顧させられるサウンドと歌詞は夏の終わりの今、聴きたくなる。
USインディーシーンの新たなヒーローになりうるかも、と期待したい。
インタビューを読んで興味を持った方はぜひチェックしてみてください!


- こんにちは。まず、あなたの音楽的バックグランドについてお聞きしたいと思います。いつから音楽を始めたのでしょうか。

Jackson Scott: 僕がピアノを始めたのは小さい子供のころだったよ。その後、ティーンエイジャーになってからドラムとギターを習ったんだ。小さい頃から音楽を聴いたり、演奏することが好きだったんだ。

-ピンクフロイドのシド・バレットの大ファンだそうですね。その理由を教えてください。

J: 単に彼の音楽が大好きなんだ。彼は本当にアートに対して面白いアプローチをしていると思うんだよね。

-UNC(ノースカロライナ大学チャペルヒル校)に通っていたそうですが、そこで音楽の勉強をしていたのでしょうか?

J: いや、音楽を勉強している友達はいたけど、僕はそれを大学で勉強しようと思ったことはないんだ。どうやってレコーディングするかとかは独学で習得できたし。アートを学問的として学ぶことに関しては興味ないんだよね。

- なぜ、バンドとしてではなく、ソロとしての活動を選んだのでしょうか。

J: ソロとしてレコーディングをする前にはバンドをやっていたよ。でも自分自身の音楽を誰かの手を借りずにやってみたかったんだ。 たぶんだけど、バンドとしての違うプロジェクトをすぐにやるかもね。

-さて、デビューアルバムについての話に移りましょう。このアルバム本当に素晴らしいと思います。なぜ『Melbourne』と名付けたのでしょうか?何かテーマはありますか?

J: これは僕がアッシュビルにいたときに住んでた道路の名前だよ。このアルバムの特定のテーマを一つ説明するのは難しいけれど、永遠への屈服や幸福についてといったところかな。
あと、これは19歳の時の僕の自伝というか、ドキュメンタリー的作品だと言ってもいいかもしれない。

-あなたの書く歌詞は主に女の子についてや青春を歌っているものが多いですよね。これらは自分の実体験を基にしてたり?

J: 歌詞のほとんどは自分の体験を基にしているね。でも時々、誰かの自殺についてとか物語を書くように作詞をしているよ。


-初めてあなたの曲、「That Awful Sound」を聞いた時、とても面白いサウンドだと思いました。というのも、サーフポップやサイケポップを取り入れながらも、ピクシーズといった90年代のグランジの影響を感じたからです。"ひどい(=awful)"サウンドではないけれど、良い意味で"奇妙な"サウンドだと思います。実際どういった音楽から影響を受けてきたのでしょうか。

J: サーフロックやサイケ、シューゲイズが大好きなんだ。ビートルズ、ドアーズ、ピンク・フロイド、スライ・ストーンといった60年代からの影響を受けてきたね。あとピクシーズ、レディオヘッドやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインも好きだよ。

「That Awful Sound」



-「Never Ever」を聴いていて疑問に思ったのですが、1:30あたりで誰かが宇宙と交信しているような雑音が入りますよね。あれは何でしょうか。

J: 実はこのアルバムはカセットテープに収録したものなんだ。僕はインターネットとかでタダで手に入れた古いカセットを使うんだよ。そのテープというのは昔のスピーチを録音したものなんだけど、早回しで聴くとエイリアンとかシマリスみたいに聴こえて面白いと思ったんだ。それで、このアルバムにもこういったサウンドを使おうと決めたんだよ。

-ところで、最近のアメリカの音楽シーンについてどう思います?今のところ今年の何かお気に入りのアルバムとかありますか?

J: 今の音楽シーンは素晴らしいんじゃないかな。アリエル・ピンクの新譜とか気に入っているよ。

-最近、インターネットを使ってみんなが情報を手に入れたり、ミュージシャンが有名になることが容易になったと思います。その一方でレコードショップが潰れてしまったり、音楽雑誌がウェブへと移行していますよね。インターネットは素晴らしい発明品だと思いますか?

J: インターネットは素晴らしいよね。インターネットによって信じられないほどいろいろなことができるようになったと思う。でも、人々がインターネットに頼りすぎな部分は否めないよね。インターネットを使わない生活を少しでも送ってみた方が自分にとって良いっていうのはわかっているんだけど難しいね。

-日本でいつかあなたのコンサートを見たいなと思っています!

J: 本当に日本に行ってみたいよ!ちょっと日本語知ってるんだよ!来年あたりに行けるといいね。

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