2012年10月9日火曜日

ロック好きは見とくべき10の映画


ロック好きは見とくべき~などと大々的なタイトルをつけてみましたが
私が観たロック映画(伝記もの、ロックを題材としているもの、ロックに影響を与えたもの)の中から10本の映画を選んでみました!
定番映画の中から選んでいるのでロック好き映画ファンは見たことあるものばっかかもしれませんが、
映画を見るときの参考にでもしてみてください!
順番は(私基準ですが)観易いかな?と思う順番です。


あの頃ペニー・レインと(2000)
もちろんペニー・レインってビートルズのあの曲ね。15歳の時にローリングストーン誌の記者だったキャメロン・クロウ監督の体験を基にしたもの。
雑誌記者となってロックの世界に入っていく少年である主人公のロックに夢中な姿や(良いとは言えないけど)刺激的な世界に入って成長していく姿、彼の純粋な恋は青春だし、サントラも良かった。ロック映画のわりにはうまくまとまり過ぎな感じはあったけど。。

ハイ・フィデリィティ(2001)
レコードショップを経営する冴えない主人公が自分の恋愛遍歴を振り返りつつ、今の日常をコミカルに描いてる。主人公のオーディエンスへの説明口調な語り方がなんだかウディ・アレン映画ちっくかなーとか思ったけど。シリアスなシーンですらコミカルで最初から最後まで面白かった。サントラももちろんロックだけどロックの小ネタが満載でロックおたくはかなり楽しめるはず!にしても「俺は音楽通のプロだ」という主人公のセリフが自分では音楽を生み出せないけど自分には音楽しかないというような意味に取れてなんだか印象的だった。

スクール・オブ・ロック(2003)
主演を演じるジャック・ブラックがとても良い味だしてるのよね。彼は画面にいるだけど面白い・・バンドをクビになった主人公が偽って名門学校の教師になって、真面目に生きてきてた生徒とロックする!という話なんだけど、バンドをやっている子供たちは本当にミュージシャンだから演奏シーンは迫力があってすごい!始めのセッションシーンも鳥肌たったし、ラストのライブシーンもかっこ良かった。

パイレーツ・ロック(2009)
まず冒頭のThe KinksのAll Day And All Of The Nightがラジオから流れて子供が親に隠れて聴いたりみんなで集まって踊ったり・・ってシーンから興奮してしまった!中高生のとき夜中にラジオ聞いてたの思い出すな。劇中に60年代のロックが使われていてサウンド的にもナイスだし、登場人物のキャラクターがロックンロールで濃ゆすぎる(逆に主人公の印象が薄いかも?)!特にリス・エヴァンズのカリスマDJ役が神がかっていました・・
ロックンロールってやっぱいいなと思える楽しい映画です

ブルース・ブラザーズ(1980)
真っ黒なスーツに黒のサングラスといえばMIB?それともマトリックス?実は元ネタはこの映画『ブルース・ブラザーズ』。アクションありのどたばたなコメディーで内容的にも面白いし音楽的にもブルース入門的な映画。主人公2人ジョン・べルーシとダン・エイクロイドはコメディアンでもありブルースバンドとしても活動してるそう。

ウォーク・ザ・ライン~君に続く道~(2005)
カントリーミュージシャン、ジョニー・キャッシュの自伝映画。成功を掴むもミュージシャンにありがちなドラックと酒に溺れて落ちぶれて・・でも彼は復活する。実話だからこそまた感動した。
ジョニー・キャッシュの2番目の奥さんジューン・カーター役を演じたリース・ウェザースプーンの歌唱力は素晴らしいし、50s的なファッションも素敵。

卒業(1967)
この映画とても好き。これがここまで有名になったのはSimon & Garfunkelの曲が使われていることもあると思う。というのも話の辻褄が合わないというか不可解な部分が多いし、話の内容としてもそこまで特別な話でもない。卒業、年上の女の人との不倫、そして幼馴染との恋。Simon & Garfunkelの胸が苦しくなるぐらい切なく甘い歌がこのストーリーと見事にマッチし出来上がったのがこの青春映画。

トレインスポッティング(1996)
イギリス映画といえば有名なのがこれ。ユアン・マクレガーの出世作でもあります。スコットランドで底辺に生きている若者たち。嫌なことを忘れるためドラックをやり、ドラックを断つためにセックスに走るもダメでまたドラックに陥る。イギリスの労働者階級の若者は実際にこんな生活をしているのだろうか、と考えるとショッキングでもあった。ルー・リードやアンダーワールドも劇中に使われていたり、ファションもクール。


さらば青春の光(1979)
ご存知The Whoの『四重人格』をヒューチャーしたモッズ映画。モッズについて、60年代の若者カルチャーについてを知りたかったらこの作品は外せません!廃れゆくロッカーズと当時ブームになっていたモッズの実際にあった抗争事件を背景に主人公の青春、そして青春の終わりが描かれているんだけど男臭い映画かなとも思ったり。それにしてもかっちりしたスーツにシャツといったモッズファッションは今も格好良く見えるなぁ。

時計じかけのオレンジ(1972)
この映画を見たあとしばらく脳裏から離れなくて、私が今まで見た映画の中で1番の衝撃作。この映画の中の世界は悪と暴力がはびこっていて、登場人物に善人もいなければ主人公には最後まで救いがなく、もちろん感情移入なんてできない。それでも、また観たいと思ってしまう作品なのはなぜか。キューブリックの世界感、センスが前衛的でかっこいいのがひとつ。スタイリッシュな衣装、サーカスのようなド派手なメイク、近未来的なインテリア、そして劇中に使われるクラシックがまた映画を盛り上げている。そして悪のはびこる観客からすると非日常的世界が逆に観客を惹きつけるのかなとも思う。ロック界に多大な影響を与えたのも納得。


ロック、映画、アート、小説って切っても切れない関係かなと思います。
今回紹介した作品はロックが好きなら是非見て欲しい作品なので見たことのないものがあったらよかったらチェックしてみてくださいー