2013年8月24日土曜日

ペーパーボーイ 真夏の引力


STORY
1969年フロリダ、ある問題によって大学を追われた青年ジャック(ザック・エフロン)は、父親の会社で新聞配達を手伝うだけの退屈な日々を送っていた。ある日、新聞記者の兄ウォード(マシュー・マコノヒー)が、以前起こった殺人事件で死刑の判決が出た人間が実は無罪かもしれないという可能性を取材するため、実家に帰ってきた。そしてジャックは、兄の手伝いをすることに。取材の過程で死刑囚の婚約者シャーロット(ニコール・キッドマン)に出会ったジャックは、彼女の美しさに魅了されてしまい……。(シネマトゥディ)

COMMENT
監督は『プレシャス』のリー・ダニエルズというだけあってショッキングな描写が多々あった。
原作の方も読んでみたけど映画は原作と多少内容が違う。
映画は主人公ジャックの家で家政婦をしていた黒人女性アニタの回想から始まる。
監督の意向からなのか、原作よりも黒人に趣を置いているようだった。
物語の舞台は1969年。その前の年はキング牧師が暗殺された年だ。
無実かもしれない死刑囚が殺したことになっていたのは
黒人を差別し、職権にかこつけて黒人を殺していた保安官。
劇中、ジャックが黒人に侮蔑的な言葉を使ってしまってはっと我に返るシーンや
ジャックの父親の再婚相手がアニタを冷たく扱うシーンがあった。
60年代のまだ人種差別が強く残っている時代を表現していた。



この映画の見所の一つはニコール・キッドマンのビッチな演技だと思う。
登場したとき一瞬誰だかわからなかった。
ニコール・キッドマンって上品なイメージだったし。
ニコール演じるシャーロットは年齢にそぐ合わないセクシーで若い格好をしていて、
(でもその60sファッションはかわいかった)
自分で股を広げてストッキングを破ったり、放尿シーンもあったり、激しいセックスシーンもある。
ふしだらという言葉がぴったりで本当にびっくりした。



ザック・エフロンは私の中でハイスクール・ミュージカルのイメージで止まっていたけど
ずいぶんと男前になったと思う。
シャーロットへの憧れる姿は可愛くもあった。

過激な描写も多くスキャンダラスな内容だけど
60年代の時代背景や人種差別についても考えさせられる作品だと思う。

RATING
★★★★☆

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